今回は、2月権利確定銘柄と3月権利確定銘柄のうち株主総会前に届いた優待銘柄のうち3つをご紹介します。いずれもそこそこの配当と株主優待で高利回りとなっており、かつ増配の期待もできる銘柄となっておりますのでご参考にしていただければと思います。
優待品一覧
5月後半から6月の初めにかけて11の株主優待が届きました。
銘柄 | 優待品 | 条件 | 株価 5月末 (円) | 年間 配当 (円) | 総合 利回り (%) |
イオン モール | イオン ギフトカード または カタログギフト 3,000円 | 100 株 | 1,892 | 50 | 4.2 |
中本 パックス | QUOカード 1,000円 | 100株 | 1,613 | 64 | 4.6 |
全国 保証 | 優待ギフト または QUOカード 5,000円相当 | 100 株 1年 | 5,632 | 197 | 4.4 |
RYO DEN | QUOカード 3,000円 | 100 株 3年 | 2,526 | 106 | 5.4 |
OCHI HD | QUOカード 2,000円 | 100 株 | 1,472 | 54 | 5.0 |
ティー ガイア | QUOカード Pay 1,000円 | 100 株 6ケ月 | 1,942 | 75 | 4.4 |
日産証券 グループ | QUOカード 1,000円 | 500株 | 203 | (8.5) | (5.2) |
アルコ ニックス | 優待 カタログ 2,000円相当 | 100 株 1年 | 1,454 | 58 | 5.4 |
SBI グローバル アセット メント | 仮想通貨XPR 2,500円分 「株主新聞」 無料購読 6ヶ月分 | 100 株 | 667 | 21.5 | 7.0 |
寿 スピリッツ | 菓子 詰め合わせ ・3,000円相当 | 100 株 | 1,736 | 28 | 3.3 |
リロ グループ | リロ会員権 および優待 1,000円分 | 100 株 | 1,585 | 42 | 3.3 |
上記内容におけるご注意!
□総合利回りは5月末時点での利回り
□年間配当は2023年度本決算における2024年度予測
□私の持ち株数における優待内容および、利回り
□「日産証券グループ」は2024年度配当金未定のため2023年度実績で試算
□SBIグローバルアセットメントの「株主新聞購読権」、リログループの「会員権」利用による利回りは含めない利回り
安定配当が期待できる銘柄3選
上記の一覧銘柄は株価が上昇した5月末でもほとんどが総合利回りで4%を超えています。数年前に購入して現在では購入利回りで10%近いものもあります。ですから配当が安定かつ増加していく銘柄の選定が重要になります。
今回は、この中から今後の増配が期待でき利回りが上昇しそうな銘柄を3つ紹介します。
7項の日産証券グループと10項のSBIグローバルアセットメントは以前に10万円以下で購入できる高配当銘柄として紹介しているので、こちらもの記事もご覧ください。
全国保証(7164)
全国保証は、独立系の住宅ローン保証の最大手です。
2012年12月に上場して以来、13期連続で増配をしています。2025年度までの中期経営計画でも「安定・継続的な配当と配当性向を段階的に50%まで引き上げる」としています。
この方針をうけて、2024年は前期比で1株27円(170円→197円)の増配予測です。2024年の配当性向の見込みが45%ですので、今後まだまだ増配が見込めます。
全国保証は、株主優待も魅力的です。100株以上で3,000円のオリジナルのQuoカード、1年以上の保有で5,000相当のカタログギフトまたはQuoカードにアップします。
RYODEN(8084)
RYODENは、FA、ビル昇降機・空調から半導体まで幅広く扱う三菱電機系では最大の商社です。
当社は、株主還元方針を「短期的な業績に連動するのではなく中長期的な安定配当を維持継続しつつ、配当性向40%~60%を目安に株主の皆さまに利益還元を実施する」としています。
この配当方針をもとに、2023年は1株22円(74円→106円)と大幅な増配となりました。2024年も同じく106円の見込みですが、2023年の配当性向の実績が40%程度と考えると、配当性向目標から鑑みて2024年も増配の余地はありそうです。
RYODENも、保有期間に応じたQuoカードの株主優待があります。100株以上で1,000円、3年以上の保有で2,000円になります。私も気がつけば3年以上保有しています。
OCHIホールディングス(3166)
OCHIホールディングスは、九州を基盤とする住宅建材・設備の専門商社グループで、住宅建材・設備の商社を核としています。東証スタンダード市場で200億円ほどの時価総額ですので小型株の部類に入ります。
当社は、株主還元方針を「安定的な配当の維持に努めることに加えて、連結業績を加味した配当を行なうことを基本方針とし、連結配当性向については、30%以上を目途に配当を行なう」としています。
2021年に前年から20円(30円→50円)の大幅増配を行ってから、昨年2023年度まで毎年2円ずつの増配をしてくれています。今年度は昨年と同じ1株54円ですが、配当性向が30%を超えても減配しない姿勢は好感が持てます。
OCHIホールディングスも、100株以上で2,000円のQuoカードの株主優待があります。初年度からの2,000円分の優待は嬉し限りです。
もたってテンションのあがった株主優待銘柄
先日売却してしまいましたが、忘れた頃に嬉しい優待が届きました。値上がりを期待して購入したものの、値下がりが続き利益出ているうちに別の銘柄にシフトしてしまった銘柄です。
寿スピリッツ
寿スピリッツは、「ルタオ」や「フランセ」など土産やギフト用軸に地域限定菓子製販会社多数抱えるお菓子の大手です。新型コロナ開け後の人流の再開やインバウンド消費で業績は好調ですが、成長率の鈍化ということで株価は右肩下がりとなっています。
当社は、自社製品のお菓子詰め合わせ(3,000円相当)を100株から株主優待としてもらえます。「ルタオ」や「フランセ」などの商品が3点が入っていて、お土産などでも人気店のものなのでテンションがあがります。
まとめ
安定・増配配当、株主優待銘柄は株価も上昇しやすい傾向にあります。財務健全、業績維持に自信がないと増配方針が出せないからです。
なので業績・財務状況だけでなく株主還元方針もウオッチしておく必要があります。個人で調べるには限界があるので、有効な株価ツールや情報誌などでカバーすることをお勧めします。
決して購入を推奨しているわけではありません。購入の際は自己責任でお願いします。