強度近視、高齢でも裸眼生活に戻れる?ICL眼内コンタクト

☆生 活☆
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近視や老眼のため、毎日、眼鏡やコンタクトレンズを付け外しする行為は本当にわずらわしいですよね。強度近視であったり、高齢のため、この行為から逃れることはできないと思っておられる方は大勢いらっしゃると思います。
そんなお悩みも解決してくれそうな、最近の眼科施術を見つけましたのでご紹介します。

眼鏡・コンタクトレンズ生活40年、ついにおさらば?

教室の一番前の席からも黒板の文字が見えづらくなり、眼鏡・コンタクトなしではもう無理だと感じた中学三年生から、もう40年になろうとしています。年々近視が強くなり、度数0.1をも大きく下回り、眼鏡・コンタクトなしの生活は不可能だと思っていました。

医療の発展とともに近視補正の技術はこれまでいくつも生まれてきましたが、タイミングが悪く、年齢や近視度合という制約で近視矯正は諦めてきました。

最近、そうした年齢や近視度合いの制約を超えた施術方法があることを知り、こんなわたしでも裸眼生活の可能性がありそうなので、その体験過程をお伝えできればと考えています。

近視矯正施術いろいろ

新旧ふくめて、近視矯正施術にはいくつかありましたが、どれも適応不可でした。
本投稿では、以後適合検査をしてもらうことになる「先進会眼科」さんの説明を引用させて頂きます。医療に関する内容ですので、引用が多くなりますがご了承ください。

レーシック

「レーシック」は、レーザーを角膜に照射させることによって近視、乱視、遠視を改善する、視力回復手術です。

仕組みとしては、光の屈折を行う眼の組織「角膜」にレーザーを照射して形状を調整することにより、屈折異常を矯正させます。

屈折異常が改善されることにより、裸眼でもクリアな見え方が出来るようになります。術後すぐに視力が回復され、日常生活を送るうえでメガネやコンタクトレンズを装着する必要がなくなります。

今回は、レーシック手術の方法や安全性についてご紹介します。

手術としては、最初に角膜表面に「フラップ」という蓋を作成する必要があります。フラップをめくって、角膜中央部をレーザーで削り、屈折異常を矯正します。

費用を抑えて視力矯正することが可能ですが、眼の組織である角膜を直接削るため、不可逆的でやり直しが効かない、という特徴があります。

また、角膜が薄い、角膜の形状がいびつ、強度近視で矯正量が多い方は不適合となる場合もあります。

レーシックとは | 手術の流れや費用を解説 | 先進会眼科 (senshinkai-clinic.jp)

オルケサトロジー

オルソケラトロジーとは、就寝中に特殊コンタクトレンズを挿入することで、日中の視力を回復させる近視・乱視治療です。継続して使用することで、近視進行を抑制する効果についても世界中で報告されています。

手術と違って使用を中止すると、もとの視力に戻ります。

日中裸眼で快適な視力を維持したい方、眼科手術が不適応な年代の方(学童期のお子様など)におすすめな治療です。

手術不要でコンタクトレンズで視力回復する方法 | 先進会眼科 (senshinkai-clinic.jp)

新たな施術方法、ICL眼内コンタクトってなに?

このICL眼内コンタクトという技術を知ったのは、1月前くらい。高齢や近視者に多い緑内障や白内障といった眼の病気を検査してもらおうと考えていた時に、偶然目にとまった技術でした。その内容は以下の通りです。

ICLは眼の表面である角膜に非常に小さな切開創を作成し、そこから眼内レンズを挿入します。
レーシック手術のように角膜を削らないので、もとに戻せる可逆性という特徴があります。

さらにもし見え方が不満だったり、将来眼の病気によってなんらかの手術が必要となった際には、眼内にある眼内レンズを取り出すことも可能です。

安全性とともに有効性の高さも評価されています。

ICLは永久的に眼内に置いておくことができる為(必要な時は取り外し可能)交換や再手術の必要なく、回復後の視力を維持できます。

また、元々強度近視の方はレーシック手術は不適応であったり、術後に近視が少し戻る症例があります。しかしICLはもともと近視の症状が強くても近視が戻ることが少ないといわれています。

ICL(眼内コンタクトレンズ)とは | 費用・他の手術との違いなど先進会眼科 (senshinkai-clinic.jp)

これまで阻まれてきた、高齢、強度近視という制約をクリアしているようにみえます。

ICL眼内コンタクトのメリット・デメリット

第一関門はクリアしていそうなので、さらなるメリットデメリットを確認していきます。

メリット

何年たっても術後の見やすさが維持されやすい

眼の中に眼内レンズを挿入するICLは、何年たっても術後の見やすさが維持されやすい、という特徴があります。もともと近視や乱視が強度の方は、レーシック手術をしてもわずかな近視が戻ってしまう可能性があります。レーシックは角膜を削る手術なので、削る量が多い場合も、近視が戻ってしまうことがあります。

回復した視力をキープできる

ICLレンズは永久的に挿入できるもので、交換や再手術の必要もなく、回復した視力をキープできます。

術後、レンズを取り出すことができる

術後「想定していた見え方と違う……」と感じられた際は、レンズを取り出すことが出来ます。

ICL(眼内コンタクトレンズ)とは | 費用・他の手術との違いなど先進会眼科 (senshinkai-clinic.jp)

デメリット

ICLはレーシックより費用が高い

ICLは健康保険の対象外です。また視力回復手術の中でもレーシック手術などと比べて費用が高めです。しかし、ご加入されている保険会社によって手術給付金の対象になる場合もあります。事前に保険会社に確認しておきましょう。

レンズの在庫がない場合は手術までに時間がかかる

ICLは手術後に思ったような見え方ではない、といった状況を防ぐために、事前に眼の状態の検査やカウンセリングを丁重に行います。患者様一人ひとりに最適なレンズを選ぶので、レンズの在庫がない場合は手術までに期間が必要な場合があります。

ICL(眼内コンタクトレンズ)とは | 費用・他の手術との違いなど先進会眼科 (senshinkai-clinic.jp)

費用とシミュレーション

ICLのデメリットに一つとして、確かに費用が高価であることがあげられます。ただ、一回入れてしまうと基本的に費用ははかかりません。しかし、眼鏡・コンタクトレンズでいる限りは、その維持費が半永久的にかかります。

そこで、ICLを1回入れるのと、半永久的にず眼鏡・コンタクトレンズでいるのと費用面でシミュレーションをしてみました。前提は以下の通りです。

  • 男性平均寿命である80歳まで、残り寿命26年。
  • ICLは両目共に、強度近視、乱視あり。
  • 眼鏡は5年に1回作り替え、コンタクトはワンデータイプを70歳まで装着。

ICLは、眼科によっても異なるようですが、上記条件で「約70万円」。
(強度近視でなければ10万円、乱視なしだとさらに10万円程この金額から安くなります)
(確定申告で医療費控除すれば、10万円前後の還付が期待できます)

眼鏡・コンタクトレンズでは、「約50万円
  内訳 (眼鏡 あと5回買い換え  2万円×5回=10万円)
     (コンタクト 3千円(30枚入り)×12ケ月×16年=43万円)

ですから、50歳過ぎのわたしの場合でも、かなりの元がとれる計算になります。
もっと若い方であれば、生涯費用ではICLを入れてしまった方が安くなるかも知れません。

何より、眼鏡、コンタクトレンズを毎日付け外しする手間がなくなることは、お金で計算できないほどのありがたみです。

適応検査を受けてみた

「それならICLをいれないという選択肢はないでしょう!!」

ということで、まずは適正検査受けて見ることにしました。

近視矯正技術の引用に使わせてもらっています、「先進会眼科」さんでWEB検査予約を入れさせてもらいました。適正検査を受けるには、注意事項として、コンタクトレンズの種類に応じて装着禁止期間がありますので、その期間を念頭にいれて予約を入れる必要があります。

先進会眼科」さんを選んだ理由は、以下の通りです。

  • 手術件数が多いこと
  • 白内障、緑内障といった高齢に伴う手術も行っている
  • ICL価格が比較的安い(病院によって数万円の違いがありました)
  • 家からの交通の便が比較的よい

みなさんの条件にあった病院をいくつか比較してみるのがよいと思います。

病院は、「新宿アイランドタワー」の35階にあり、実際行ってみると非常にきれいで、広々としています。

病院内の同じフロアーの待合室の隣り合わせにいくつもの検査用の機器が置いてあって、これまでしたことのないような検査を次々と行っていきます。

検査データが、診察室の先生に送られていき、診察室に呼ばれた患者が診断結果を聞く、という流れで適正監査は進んでいきます。都合、2~3時間はかかると思ってください。

がーん( _ _ )……….o 本当にガッカリ

検査結果は、

不適合

本当に、がっかりです。

診断内容は、

  • (Good)矯正により度数で1.5まであげられることが確認できた
  • (Bad)ICLを挿入するスペースが小さすぎ、挿入後に眼圧が上がり、水晶体を痛めるリスクあり
  • (Bad)年齢的にも今後白内障が発症して、手術をする可能性がある

どういうことかと言うと、ICL手術は、角膜を切って、そこから水晶体と虹光の間にレンズを挿入するそうです。角膜の下のスペースが小さいと、レンズ交換や白内障手術になった場合、ICLによって圧迫されて眼圧が上がり、水晶体を痛めやすいのだそうです。近視が強いとこのスペースは広い場合が多いようなのですが。

まとめ

結果的に、わたしはICLを入れるには適していませんでしたが、手術の手軽さ・安全性・生涯コスト・眼鏡・コンタクトレンズの煩わしさからの解放というメリットの方が圧倒的に大きいと感じています。

もし、同じような悩みを抱えておられるようでしたら、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

「眼鏡さん、コンタクトレンズさん 今後ともよろしくお願いします。」