年末に退職して、年明けから各種手続きを進めてきました。本日1通り完了したので、その報告とあわせて、気をつけたいポイント、知っておきたいポイントがありましたので、ご参考にしてもらえたらなと思います。
こんなこともあるんだという出来事もありました。気をつけようもないですが、何が起こっても不思議でないということを改めて感じました。
完了した手続きは4つ
退職後に行った手続きは下記の4つです。
- 国民年金の切替え
- 健康保険の切替え
- 失業保険の受給手続き
- iDeCo口座の切替え
それぞれ、必要な手続きや場所、期日は調べて望んだので概ね順調にできたと思います。
詳細は、下記を参考にしてください。
それでも起こるんです、いろいろなことが。
ひとつずつ振り返ってみます。
国民年金の切替え
4つのなかでは一番簡単でした。だたし、マイナポータル登録がしてあるという前提です。
マイナポータルでの切替えプロセスは下記のとおりです。
- マイナポータルにログイン
- メニュー画面の「おかね」の項目から、「年金」を選択
- メニュー画面の「年金の手続き」の項目から、「国民年金に加入する方・加入中の方のて手続き」を選択
- 3の操作で、「国民年金に関する手続き」の画面になり、手順ごとの手続き検索メニューが表示される
- 手順1:希望する手続きを選択する から「国民年金へ加入」を選択
- 手順2:必要な手続一覧を確認 から「資格取得(種別変更)届」を選択
- 「ご本人情報の確認」の画面になるので、ここで指示にしたがいマイナンバーカードを読み取り
- 資格取得(種別変更)届に必要な情報が付与される
- 付与されて以内情報として、「該当年月日」として退職翌日日と、「理由等」として厚生年金(共済含む)からの移行、を選択
- 確認ボタンを押し、登録内容を確認
- 問題なければ、送信ボタン押し送信して完了
①おかねの画面から『年金』を選択
②年金の手続き画面から『国民年金に加入する方・加入の方の手続き』を選択
③手順1:『国民年金に加入』を選択
④手順2:『資格取得(種別変更)届』を選択
以上です。マイナポータルへのログイン含めても10分以内で完了しました。
1月5日に申請して、申請完了が16日でしたので登録には10日くらいかかるようです。
年金保険料の減免申請について
国民年金保険料は、納付が経済的に困難な場合、「免除」または「猶予」できます。
日本年金機能ホームページ:国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度
申請手続きについては、失業保険手続きの過程で開催される『初回講習会』において、説明があります。
減免については、「全額免除」と「一部免除」があり、家族構成や前年所得、失業などの理由により決定します。
申請のメリットは、「全額免除」の場合でも、将来の年金額の計算において、半分納付しているのと同じ扱いにしてくれるそうです。
だだし、全額納付と較べると、年金の減額の覚悟は必要です。減額幅は、これまでの納付期間や納付額でも変わってくるので確認が必要でしょう。
減免申請は、国民年金の加入と同じく、マイナポータルからの申請が可能です。下記の申請手続きのなかで、「雇用保険受給資格者証」の写真をアップロードするだけで完了するので簡単です。
マイナポータル経由でないと、「国民年金保険料免除・納付猶予申請書」と「雇用保険受給資格者証」のコピーを、各市町村の年金係へ行って手続きするか郵送が必要です。
マイナポータルからの申請
上記の国民年金の手続きとは、スクショ②の「年金の手続き」の選択までは一緒です。手続きの検索画面になるので、下記のとおり「免除」に必要な手順を選択していきます。
手順1:保険料の免除・納付猶予、または学生納付特例を選択
手順2:学生でないを選択
手順3:国民年金に加入中を選択
手順4:国民年金保険料免除・納付猶予の申請を選択
必要な情報はマイナカードから連携されてくるので、最後にハローワークで失業保険手続きの際、発行される「雇用保険受給資格者証」の写真をアップロードして「送信」ボタンを押下します。
これで申請は完了です。あとは、承認を待つだけです。
健康保険の切替え
健康保険の手続きは、各市町村の『国民年金健康保険係』のような名称の窓口への資料提出です。
- 会社発行の健康保険資格喪失証明書
- 各市町村の健康保険異動届
一応、任意継続ではなく、国民健康保険でよいかの意思の確認の上、受け付けてくれます。
待ち時間は、10分も掛かりません。新しい健康保険証を渡してくれました。しかし、こんな大事なものがペラベラの紙切れなのには、驚きを隠せません。パウちっこでもしないとすぐにボロボロになってしまいそうです。
早くすべての病院でマイナンバー対応可能なるのを望みます。
同時に、以降の国民健康保険の請求月と請求額を教えてくれます。理解してたとはいえ、その金額を直に見せられると、金額の大きさには凹みます。
早速、後日、花粉症の薬をもらいに病院に行き、無事使えるのも確認できました。
国民健康保険減額申請について
健康保険料も減額申請が可能です。国が定める軽減制度(法定軽減)と各自治体が定める申請減免制度があり、前者は確定申告をしていれば申請は不要です。後者は、各自治体に申請しないと適用されません。
法定軽減は、世帯主と加入している家族の総所得が、国の定める基準額以下の世帯が対象で、条件に応じて、「7割軽減」「5割軽減」「2割軽減」が適用されます。
申請減免は、各自治体が条例で定めているので、減免基準は自治体によって異なります。
基準に、前年度の所得金額制限や自己都合による退職にも制限が設けられていたりします。
申請減免制度活用においては、各自治体の減免基準を確認するとよいでしょう。
厚生労働省ホームページ:国民健康保険の保険料・保険税について (mhlw.go.jp)
失業保険の受給手続き
4つの手続きのなかでは、労力、時間ともに一番かかりました。手続き場所は、ハローワークなので、近くに無ければハローワークまで行かないといけないからです。
発行初回、失業認定までは大きくは以下の流れで手続きは進みます。
- 雇用保険受付手続き
- 雇用保険説明会
- 初回失業認定
それぞれ内容を簡単に説明します。
1.雇用保険受付手続き
手続きに必要な書類が揃って行くのがよいのでしょうが、すべて揃っていなくても暫定で手続きを進めてくれます。雇用の促進が目的の組織なので、待っていては再就職の時期が遅れたりするからなのでしょう。良いことだと思います。
わたしの場合、まだ雇用保険被保険者離職票が届いておらず(健康保険資格喪失証明書と勘違いしてました)、書類不備でしたが、受付をしてくれました。
初回手続きの内容は下記のとおりです。
- 渡される受給資格者のしおり(冊子)の簡単な説明
- 社会保険庁のデータベースで失業状態の確認
- 失業保険の振込先の確認
- 次回以降の手続き日程の通知
日時や時間帯によっても異なるのでしょうが、わたしの場合、待ち時間30分、手続き時間45分といったところだと思います。半日は掛かると覚悟して行った方がよいかもしれません。
そんなバカな出来事
この手続きにおいて、これまでの就業業況を社保のデータベースで確認します。これで受給可能日数が決まります。
ハローワークの担当者「1年間の失業期間がありましたね」
わたし「いえ、ありません。1日の間もなく再就職してます」
このやりとりから始まって、結局、前の会社で失業日を登録するのを1年間違えてハローワークに登録していたことが判明しました。
このままでは、大幅に受給期間が短くなってしまうので、前の会社に登録の修正をお願いすることになりました。
こんな重大ミスが起こっていたとは、知る由もありませんでした!!
当然ですが、修正してくれました。
2.雇用保険説明会
初回の手続きから10日後くらいに設定されるこれから雇用保険を受給する方々への集合研修となります。失業保険受給のプロセスや早期に再就職するメリット・方法の説明をメインにした内容でした。
当日は、駅まで行ったら電車が事故だかで運休していて、ハローワークまで自転車で40分ほどかかりました。なんとか間に合いましたが、少し焦りました。冬でよかった。
- 年金事務所から国民年金減免に関する説明
- 受給資格者のしおりの説明
- 失業認定書の書き方やルール説明
- 年金受給に関するビデオ放映
- 失業認定申告書の配布(初回分)
午後一から1時間半くらいの内容です。研修が終われば解散となります。
3.初回失業認定
最後は、受給の条件である失業状態であることを認定してもらいに行きます。雇用保険説明会から約1週間後でした。どちらも初回の手続きで、強制的に日程は決められ、都合は考慮してくれません。
下記の通常の手続きに加え、わたしの場合、雇用保険被保険者離職票がなく暫定手続きでしたので、正式な「雇用保険受給資格者証」を発行してもらいます。
そのうえで、雇用保険説明会で配布された、「失業認定申告書」の内容確認をします。主な確認内容は下記のとおりです。
- 仕事(アルバイト・パート)を行った場合の記載確認
- 就職活動の確認
初回認定においては、就職活動は「雇用保険説明会」の記載でOKです。次回以降は、毎回2回の就職活動の記載が必要となります。
県やハローワーク主催のセミナー受講でも1回にカウントされるようなので、忘れないように家に帰って速攻で申し込みをしました。
通常は、28日おきに失業認定に行く必要がありますが、2回目は56日後と猶予があり、少し気は楽ですが、就職活動を忘れる危険があります。
次回の「失業認定申告書」をもらって、初回の失業認定は終了となりました。
iDeCo口座の切替え
個人用のiDeCo口座を開設する証券会社へ申請をするかたちになります。わたしの場合は、SBI証券にしようと考えていたので、SBI証券の通常の口座のiDeCoのタブから、自分の状況のに応じた選択を下記の順に進めていきます。
なぜ、SBI証券を選んだかは、過去のブログをご覧ください。
>就職・退職・結婚等で被保険者種別が変更した(加入者のみ)
>第1号被保険者(自営業・学生)へ変更
>国民年金保険料の納付手続き済み
最後に、資料請求のタブを押せば完了です。1週間ほどで必要書類が届くので、費用事項と書類を添えて郵送します。
1点書類記載で分からなかったのが、「移換元記録関連運営管理機関」の記載を求められたところです。
「レコードキーパー」とも呼ばれすそうです。 加入者ごとに口座を開設し、資産額の記録・管理や加入者から出された運用指図を取りまとめて資産管理機関(信託銀行)に通知したり、加入者へ残高を報告したりする業務を行っているとのことです。
以下のどれかが当てはまるようですが、これは調べないとわかりませんでした。わたしは、前の会社のiDeCoのホームページで確認することができました。前の会社に聞くのが一番手っ取り早いと思います。
- 日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー(JIS&T)
- 損保ジャパンDC証券
- 日本レコード・キーピング・ネットワーク(NRK)
- SBIベネフィット・システムズ(SBI)
- 特定運営管理機関(国民年金基金連合会に自動移換された方)
2週間ほどで、口座開設完了のお知らせがくるので、下記登録を行います。
- 規定への同意
- パスワード変更
- 移管後の運用プランと運用比率の選択
3項目は、前の運用会社とプランが異なるので、金額で引っ越してきて、その金額で再運用を開始するイメージなのだと思います。
あとは、移管を待つのみですが、3週間~3ヶ月と随分と期間の幅があるものです。
まとめ
正月明けに手続きを初めて、結局完了するまでに1ヶ月くらいかかりました。
思わぬ出来事もありましたが、なんとか無事終わってほっとしています。
年金・雇用保険関係でまだ申請中のものもありますので、また共有できればと